漫画「キングダム」前話では、朱海平原からの後軍がやっとの思いで、鄴へ辿りつきましたね!
軍馬をすべて食いつぶし、飢えを凌いでいた後軍の過酷な現状が判明しましたが、渕さんや尾平に羌瘣の無事が分かったので良かったです!
とはいえ全4万の兵が鄴へ集まったことにより、兵糧問題は一層、過酷な状況に陥りました。
もはや外部からの食糧供給が必須となった秦国軍ですが、李牧はその様子をしっかりと把握し、先手を打っていますね!
秦国からの補給部隊が来る可能性まで見越して、列尾には邯鄲の守護神と名高い扈輒(こちょう)将軍や舜水樹(しゅんすいじゅ)を配置しています。
しかし秦国からの補給部隊が持っている兵糧が入っているはずの俵の中身は、空っぽだったことが分かり、まさかの展開になりました!
これが王翦(おうせん)のいう、意外な策なのでしょうか?!
前話のラストには、介億に策が…?!と、意味深な言葉が一文添えられていたので、介億独自の判断なのかもしれませんよね?!
そして気になる秦国からの補給部隊は、どこから鄴へ向かうつもりなのでしょうか?!
今回は、漫画「キングダム」ネタバレ637話最新確定!兵糧補給部隊はどこから鄴へ?と題して、ネタバレ最新考察予想をお届けしていきたいと思います!
漫画「キングダム」ネタバレ637話最新確定速報!
列尾に入っていた舜水樹(しゅんすいじゅ)が介億(かいおく)率いる秦軍の運ぶ兵糧を燃やしましたが、兵糧と思っていた俵の中身は空っぽ。介億の策にまんまと引っかかった形になった舜水樹でしたが、介億の策というのは何なんでしょうね?これは王翦将軍と連携した動きなのかな?#キングダム pic.twitter.com/HQq1nxVTCO
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漫画「キングダム」637話のネタバレ確定速報が入ってきました!
さっそく、どんな内容だったのか紹介していきましょう!
介億が運ぶ荷物はすべて空だった
漫画「キングダム」637話は、俵の中身が空っぽであることに驚きの様子を見せる趙兵の場面から始まります。
次々と縄を斬って俵を転がし、中身を確認する趙兵たち。
どの俵の中身も空っぽで、兵糧が見当たりません。
趙兵たちは焦った様子で、この補給部隊は見せかけであることを舜水樹(しゅんすいじゅ)へ報告をします。
舜水樹は黙って、兵からの報告に耳を傾けました。
敵の様子がおかしいことを察した介億は、想定よりだいぶ早くバレてしまったと、ヒゲをいじっていますが、まだまだ余裕の笑みです。
こうなってしまっては兵がムダ死にしてしまうので、補給部隊の兵を退避させることにしました。
というのも、本命の補給部隊は別にあるからです。
秦国は黄河を使って兵糧を運ぶ
その頃、本命である補給部隊は大量の船に兵量を積んで黄河を渡っていました。
運んでいるのは、秦軍青忠(せいちゅう)水軍の大補給船団です。
なんと秦国軍は、水路を利用していたのですね!
急いで兵糧を届けるために腕が千切れるほどオールを漕いで、スピードを飛ばそうと必死です。
そこへ天の助けかと思えるほど都合よく、青忠水軍の前方に霧が発生し始めました。
青忠水軍は霧に紛れて列尾を抜け、趙国の水域まで無事に兵糧を運び込むことに成功します。
裏をかいた知略
咸陽(かんよう)にいる昌平君の元へ、青忠将軍の船が列尾を越えたと知らせが届きます。
しかし昌平君は、何やら思案顔を覗かせました。
李牧を懸念してのことでしょうか。
昌平君が難しい顔をしてみせたように、李牧は舜水樹に鳥の知らせを届けていました。
李牧は秦国が必ず黄河を使って鄴へ兵糧を運び込むはずだと、しっかり水路を使う道も可能性として考えていたのです。
舜水樹はそのさらに裏をかいて、列尾の補給部隊が本命である線を考えて潰しにきたのですが、余計な心配だったと分かります。
介億が運んでいた荷が空だったことで、本命の補給部隊が黄河から運搬していることを悟った舜水樹。
すでに鄴を救う術は封じていると、秦国軍をバカにします。
黄河で待ち構えていた趙軍
霧に紛れて列尾を越えた青忠水軍でしたが、霧が晴れる頃、様子がおかしいことに気が付きます。
李牧は秦国軍が黄河を利用することに備えて、水軍を配置していました。
兵糧を運ぶ秦国軍の前に、趙国軍の船が現れます!
その数は秦国の水軍よりも、圧倒的に数が勝っていました。
突然、大群が目の前に現れたので、目を見張る秦国の水軍兵たち。
ここで本命の兵糧を奪われてしまっては、鄴にいる兵は確実に餓死してしまいます。
なんとしても死守しなくてはならないので、秦国の水軍は急いで戦闘船を前に出し、応戦の構えをとり始めます。
趙軍からの一斉攻撃がはじまる
趙国の水軍は間髪入れず、一斉に矢を放って秦国軍を攻撃し始めました。
大量の矢が青忠水軍に襲いかかり、戦闘船を前に出す隙もありません。
水上戦は趙国のほうに追い風があり、完全に優位でした。
秦国軍は盾を構えて防御に徹しますが、大量の矢を防ぎきることはできません。
そうこうしているうちに趙国の水軍は、スピードに乗せて船を正面から近づけ、秦国の水軍へ直接攻撃を仕掛けていきます。
戦闘船が突破され、兵糧船まで趙国が迫ってきたので、兵たちは一度退いて体制を立て直そうと青忠へ進言。
しかし秦国水軍の底力を信じている青忠将軍は、ひるまず力技で突破する指示を出します。
その様子を余裕の表情で眺めているのは、趙水軍大将の甲鬼央(こうきおう)です。
上流と下流の水量まで読み込んでいる甲鬼央は、水軍の練度に圧倒的な差があることを分かっていました。
相手にもならないような力の差を、黄河でしっかり秦国軍へ見せつけてやる考えです。
熾烈な水上戦が、開幕しました。
鄴城内の秦国軍は餓死寸前
秦国の水軍が精いっぱい戦っている頃、鄴の城内では飢餓に苦しむ兵たちが立つ力もなく、地面に倒れ込んでいました。
みんな頬がコケて、やせ細った状態です。
頭をうなだれて、座り込んでいる兵も大勢います。
いつも元気いっぱいな飛信隊の尾平でさえ、うつろな表情で黙ったまま地に伏していました。
座り込んでいる信のもとへ、歩くこともやっとな兵士が震えながら、見つけてきた小さな芋を二つ差し出します。
僅かな食料をもってきてくれた兵ですが、明らかに信より状態が悪く、今にも倒れそうです。
芋の一つは羌瘣へ、もう一つは運んできてくれた兵へ譲ることにした信。
この窮地をどう乗り越えたらいいのかと悔しさを顔ににじませながら、鄴に立つ旗を黙って見つめました。
一刻も早く兵糧が来なくては、本当に鄴にいる兵士たちは餓死してしまいます。
ここで李牧軍に攻め込まれては、確実に太刀打ちできる力は残っていません。
それほど鄴の城内にいる秦国軍は、過酷な状況に追いつめられていました。
李牧が王命で邯鄲に召集される
鄴を見つめて、次に秦国軍が何を仕掛けてくるのか思考を巡らせる李牧。
李牧は、何やら胸騒ぎがしていました。
王翦に残された手は水路のほかにもうないはずなのに、何かを見落としている気がしてなりません。
そこへ邯鄲から王直属の兵が、馬に乗ってやってきます。
なんと、王命によって李牧が邯鄲へ召集されることになったのです!
秦国軍を追い詰めている最中で、引き下がるわけにはいかない李牧。
拒否すればどうなるのか尋ね、カイネは剣を構えます。
すぐさま王兵はカイネたちを人質に取って、側近を皆殺しにして連行する意志を見せました。
剣を抜こうと構えていたはずのカイネでしたが、あっさりと後ろをとられ、首に手をかけられてしまいます。
相手が何枚も上手であることが、瞬時に理解できました。
実力行使をされてしまっては、李牧は従うことしか選択できません。
不本意ながら、ここで李牧は戦陣から去ることになってしまいました。
罪人扱いされる李牧
馬車に乗りこんだ李牧でしたが、その両腕には木製の手錠がはめ込まれています。
どうやら李牧は、罪人の扱いをされているようです。
以前、悼襄王(とうじょうおう)から”鄴を失えば切り刻む”と言われていた李牧。
朱海平原での敗北と、秦国軍に鄴を奪われてしまったことが伝わり、いよいよ処罰されるのでしょうか…。
せっかく秦国軍を餓死させて鄴を取り戻そうと策を凝らしていましたが、時間切れのようです。
李牧は水軍の勝利を見届けたいとの気持ちがありましたが、残念ながら叶いません。
この後の戦については舜水樹のことを信じ、雷伯へ閼与の軍を任せることにして、李牧は邯鄲へ向かいました。
水上戦で追いつめられる秦国軍
李牧が馬車に乗せられている頃、趙国の水軍は次々と秦国の船を沈めていました。
秦国軍が鄴に向けて運ぶはずの大切な兵糧が、倒れた兵と共に、どんどん黄河の水底へ沈んでいきます。
水上戦で秦国軍は完全に抑え込まれて、絶体絶命ピンチな状況です!
夜になって、秦国の咸陽に水軍が壊滅したとの報告が入ります…。
向かった船団は、秦の持つほぼすべての水軍。
それが敗れたとの報告に皆が信じられない表情を浮かべ、一斉に動揺し始めます。
せっかく列尾におとりを配置して水軍を用意させたのに、このままでは鄴にいる秦国軍は餓死してしまいます。
そうなっては、せっかく落とした鄴攻めも失敗。
昌平君もさすがにまずい状況となって、焦りの表情を見せていました。
出陣前に託していた王翦の策
昌平君は、焦りの表情を浮かべながらも、鄴攻めに向かう前の王翦を思い出します。
王翦は出陣前、昌平君にあることを伝えていたのです。
そういえば漫画「キングダム」47巻で王翦は、出撃前の咸陽で昌平君に”一つ頼んでおきたいことがある”と、言っていましたね。
昌平君は王翦の言葉を聞き、”今なんと言った”というような表情で、目を見開いていました。
その会話の内容が、ついに明かされる時が来るようです!
まさか王翦は、あの時から鄴攻めの展開をここまで読んでいたのでしょうか?!
胡傷(こしょう)に軍略の才だけで六大将軍に入れると、言わしめた王翦です。
その凄さが、次回で明らかになるのかもしれませんね!
いったい王翦は、どのような鄴攻めの絵図を思い描いていたのでしょうか?!
兵糧を運び込むために黄河を使うのではないかと当サイトでも考えていましたが、その策は潰れてしまいましたね…。
やはりここで予想した通り、閼与を狙うのでしょうか?!
今回の漫画「キングダム」637話では、会話の内容まで明かされなかったので、次回に持ち越されるようです!
読者が驚く意外な展開が待っていることに、期待したいですね!
漫画「キングダム」ネタバレ637話最新!考察・予想
これまでも趙軍と秦国軍は、兵糧攻めで争ってきましたが、鄴を落とした後もまだまだ続きそうです!
秦国軍から補給部隊の動きがあると分かったいま、兵糧戦はここから本格的に攻防していくと予想できます!
鳥を飛ばして秦国軍へ現状の連絡を取っていることが分かりましたが、王翦はいったいどのような策を講じているのでしょうか?
秦国では、昌平君も一策講じているようですし、列尾の現場では介億もまた考えがあると伏線があります。
智将が出そろって繰り広げる兵糧争いは、どう展開していくのか気になりますね!
そんな漫画「キングダム」637話で焦点が当てられる兵糧争いについて、ここで考察予想してみたいと思います!
楊端和軍は合流しない
当サイトでは、楊端和軍からの兵糧の支援があるのではないかと予想してきましたが、容易に発想のつく展開であったためか、漫画「キングダム」作者の原泰久先生に、あっさりと否定されてしまいました(笑)
なんと前話では、趙軍によって橑陽(りょうよう)が固く包囲されてしまい、楊端和軍が動けない状況であることが判明!
李牧が、橑陽から鄴への線を完全に遮断しています!
橑陽では唐利(とうり)軍が増援として加わっていることから、楊端和からの兵糧支援は期待できないと考えます。
展開的にも楊端和が鄴に向かうことはなく、王翦軍とは合流しないのではないでしょうか。
介億の策は舜水樹と扈輒の足止め?!
前話のラストに添えられた一文から、介億にも策があると伏線が張られましたね!
舜水樹の急襲を予期していたかのように、空の俵を運んでいた介億。
さすが昌平君の側近と言いたくなりますが、これ自体は昌平君と共に考えた策ではないかと考えます。
介億の策とは予測できない現場に対応し、列尾で舜水樹と扈輒の足止めすることではないでしょうか。
列尾で趙軍が守りを固めていることは想像していたと思いますが、前話で介億が驚きの表情をしていることから、舜水樹の急襲までは考え付いていなかったと思います。
舜水樹は橑陽から流れてやって来たことから、介億は瞬時に状況を把握して、ここで足止めのための戦を展開するのではないでしょうか。
李牧軍が動かしているのは閼与の軍
朱海平原から鄴へ向かうなかで、李牧軍は疲れ果てて満身創痍の状態でした。
では今、鄴へ向かう秦国からの補給部隊の動きを止めているのは、どこの部隊なのでしょうか?
じつは今、李牧軍が動かしているのは閼与の軍です。
漫画「キングダム」48巻でも王翦は、鄴を解放できるだけの軍を用意できるのは、閼与と橑陽だけだと語っています。
このことからも王翦は、早い段階から閼与に目を向けていることが分かりますね。
閼与の軍を李牧が動かしたとなれば、必ず王翦はチェックしているはずです!
王翦の策は手薄になった閼与を狙う?
介億の率いていた補給部隊が空の俵を運んでいたとなると、鄴へ向かう別の補給部隊が存在していると考えられますよね!
橑陽にいる楊端和の動きを封じたことで、残る手段は再び列尾越えをするしかないと考えている李牧でしたが、じつはもう1つ補給経路があります。
それは、軍が手薄になった閼与です!
これまで閼与の軍は、鄴を解放するために監視する姿勢をとっていましたが、ここで一気に攻撃態勢に入り、楊端和の動きを封じるために橑陽へ軍を割ています。
さらに列尾に向けて舜水樹を派遣したことから、閼与の守りは手薄になっていると考えられます!
王翦は鳥を使って、秦国に閼与から補給部隊を寄越すように連絡したのではないでしょうか?
もしかすると閼与の軍を手薄にするため、あえて大行進をして李牧へ情報を漏らしながら、介億を列尾に向かわせたかもしれませんね!
秦国からの補給別働隊は誰が率いている?
鄴へ向かう別の補給部隊が存在しているとなれば、誰が率いているのか気になるところだと思います。
秦国の名だたる将が、今回の鄴攻めに参戦しており、秦国に残された名将は、騰と蒙武くらいです。
しかし戦の基本は、他国を攻めているときに横やりを入れること!
秦国にとっては、魏国と楚国の侵略が気がかりですよね。
これ以上、名将を割くことは難しいのではないでしょうか。
手薄になった閼与を目指していくのであれば、昌平君に仕える近衛兵でも役目を果たすことができると考えます。
とはいえ兵糧が無事に鄴へ到達しなくては、この戦は負けたも同然です。
戦に勝利するためには、確実に兵糧を鄴へ送り届けなくてはなりません。
そこで、かねてから当サイトでも動向を気にかけている亜花錦(あかきん)が、ようやく登場するのではないかと予想します!
漫画「キングダム」ネタバレ637話最新確定!まとめ
今回は、漫画「キングダム」ネタバレ637話最新確定!と題して、ネタバレ最新考察予想をお伝えしましたが、いかがでしたか?
漫画「キングダム」637話では、兵糧戦の本格的な攻防が描かれていました!
王翦の意外な策が明かされるようですが、昌平君や介億まで登場し、秦国の知将が出そろってきています。
それぞれが策を講じて、趙軍の虚を突いていくのか見ものです!
昌平君は介億を列尾に派遣させ、王翦が手薄になっている閼与に注目し、介億は列尾の将を足止めする策を講じたのではないかと予想しましたが、もっと意外なところで本命と言える策があるのかもしれません!
まったく先の読めない展開になってきましたが、史実ではここで李牧が敗北することは決まっているので、その過程に今後も注目していきたいと思います!